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おいしいりんごのひみつ
りんごで健康
りんごのレシピ
 
おいしいりんごには、おいしい秘密があるのです。

  葉で光合成により作られたソルビトール(糖アルコール)は、果実の中に送り込まれ、酵素の働きによって 甘みのもとになる果糖、しょ糖、ぶどう糖に変えられます。
  葉から果実へ運ばれたソルビトールは、果糖やしょ糖へ変わることができなくなると、細胞と細胞のすきま にたまるようになり、水分を引き寄せます。これが蜜の正体です。蜜そのものはあまり甘くないのですが、 蜜が入ったりんごは甘み成分がたくさん含まれ、熟度が進んだことを示しているのです。
  「りんごの表面にワックスを塗って売られているようだが、害はないのですか?」という問合せが多く寄せ られます。これは「油あがり」と呼ばれる現象で、その主成分はりんごが熟するにつれて増えるリノール酸と オレイン酸であり、これらの物質に害はなく、むしろ不飽和脂肪酸と呼ばれる栄養価の高いものです。
  この現象は、「ジョナゴールド」、「つがる」、「千秋」などにみられ、りんごがよく熟しているしるしなのです。
  袋をかけないで育てる方法を無袋栽培といいます。太陽の光をいっぱい浴びて育つ無袋りんごは、糖度が高く、とても おいしく仕上がります。食べ頃は、無袋のふじで3月いっぱいまでです。
  まだ実が小さい時から病害虫を防ぎ、着色をよくするために袋をかけて育てる方法を有袋栽培といいます。 有袋りんごは貯蔵性が高いことから3月以降の出荷の主役となり、年間を通じて安定した品質のりんごをお届けできます。
 
  「1日1個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざがあります。
りんごには、高血圧など生活習慣病の予防に効果がある
「食物繊維」や「カリウム」が多く含まれています。
  「毎日くだもの200g」を目標に、りんごを1日に1個食べましょう。


栄養分100g当たりのエネルギーは54キロカロリー

果肉100g当たり
蛋白質脂質炭水化物
0.2g0.1g14.6g
灰分カリウムカルシウム
0.2g110r3r
マグネシウムリンカロテン
3r10r21μg
ビタミンC食物繊維1.5g
4r水溶性0.3g不水溶性1.2g
資料「五訂日本食品標準成分表」
●動脈硬化症(心臓病・脳卒中)の予防に
  肉やたまごなど、コレステロールの比較的多い食事をとったとき、りんごを一緒に食べると、 りんご繊維が余分なコレステロールを血液に入る前に体の外へ運び出してくれます。
●糖尿病の予防に
  りんごの繊維は、血液中のコレステロールを下げたり、血糖の上昇をおさえてくれる働きがあります。
  カロリー過多の心配が少なく、1個だけでもある程度空腹を満たすことが出来ます。
●大腸がん予防に
  りんご繊維は腸内の発がん物質を吸着して、便とともに体外に排出してくれます。
  また、体のために働くビフィズス菌を増加させ、がんにたいする抵抗力を高めてくれます。
●高血圧の予防に
  りんごに多く入っているカリウムが、ナトリウム(塩分)を体外に排出してくれる作用があります。 この働きが血圧の上昇を防いでくれます。
  また、りんご繊維の一つであるペクチンも同じような働きをします。
●便秘の解消に
  りんごを食べると食物繊維が、腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)を増やし、悪玉菌を減らして、便通をよくしてくれます。
  また、便秘が改善されると頭痛、肩こりなども改善されるといわれています。
●胃腸に優しいはたらきに
  りんごには、胃酸が少ない時には胃酸を増やし、逆に胃酸が多い時には胃酸を中和する働きがあります。 さまざまな胃病に悩んでいる人には、りんごの常食をお勧めします。
●貧血の予防に
  りんごにはビタミンC等が含まれているので、鉄分の吸収を高めてくれます。りんごをジュースにして飲むと 胃液の分泌を高めることにより、鉄分の吸収を高めてくれます。
  また、りんごの中にリンゴ酸をはじめとする有機酸が含まれているので、貧血の予防に効果があります。
●赤ちゃんの整腸作用に
  りんごには、高い整腸作用がありますが、すりおろしりんごは乳幼児の胃腸にも優しく作用し、下痢や便秘にも有効です。
●虫歯予防に
  りんごを水で洗って丸かじりすると、歯肉もじょうぶになり、かむことで唾液の分泌もよくなり、虫歯、歯肉炎などの予防効果が期待できます。
●太りすぎの予防と美容に
  りんごを食事の前にとると満腹感があり、食べすぎを予防します。また、美しい肌を作るさまざまな物質が含まれているので、 体内から優しく作用し、疲労回復にも効果があります。

<新たなりんごパワー>
  りんごにもポリフェノール成分が多く含まれていることがわかり、注目を浴びています。 ポリフェノールは、最近増えている花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑える作用や、 肌を白くする作用などが知られていますが、りんごでは皮に近い部分に多いといわれていますので、 りんごの丸かじりをおすすめします。


弘前大学名誉教授 武部和夫著 (元 青森市民病院院長)「りんごの赤はママの愛」(青森県発行)から抜粋
 
りんごを使った料理のレシピを紹介します。

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